「グリーンティーリズム」は、日本茶の産地である東彼杵町の都市農村交流のスタイルの在り方を表現したものです。
茶農家が中心となり、国内外の来訪者を受入れ、日本茶のおいしさ、効能、すばらしさを伝え、日本茶の需要を高めることを目的に平成26年度よりスタートしました。
来訪者に正しい日本茶の飲み方や、お茶農家ならではの日本茶の楽しみ方、そのぎ茶の歴史や製法など、その美しい茶畑の景観の中で伝えていきたいと考えています。
今後は、この体験型・交流型のツーリズムや民泊を東彼杵町(ひがしそのぎちょう)全体に拡げ、茶農家だけでなく、米や野菜、畜産農家、漁業・林業者などにも参加して頂き、活気ある地域づくりをしていきたいと考えています。
東彼杵町の中尾集落(なかおしゅうらく)、そこはお茶の専業農家が暮らす農村地域。
その風土は、標高250メートル前後に位置し、南西には大村湾(おおむらわん)、北の虚空蔵岳(こくぞうだけ)から南の多良岳(たらだけ)一帯は火成岩(かせいがん)地域。彼杵川(そのぎがわ)が谷を刻み、中尾集落(なかおしゅうらく)を形成する。
なだらかの山間は霧深く、昼夜の気温差が大きく、お茶の栽培に適し、特に先人たちが築き上げた石積みの茶棚と、大村湾を望む風景は、日本の美しい原風景の一つである。
豊かな大地から育まれたお茶、蜜柑(みかん)、米や野菜をはじめ、地域のお母さんたちが代々受け継がれた味で、もてなす風味の数々は訪れた者たちの心をも満たしてくれる。この地域の氏神様である稲荷神社(いなりじんじゃ)は、ムラの暮らしを見守り続けている。
秋の千灯籠祭(せんとうろうまつり)は集落の風俗の一つである。この谷あいの集落では木枯らしの吹く頃、陽のさす明るく、温かいところを“うんばんつくら” と呼ぶ。“乳母さんの懐” は、子供(孫)たちにとっては、温かく、乳の香りのする、心安らぎぐっすり眠ることができる場所という意味。中尾集落も来訪者にとって、“うんばんつくら” のような場に……。
何段も続く石積みの茶畑、大村湾に沈む夕陽、ムラ人たちの笑顔と手作りの料理、そして心温まる一服のお茶が一番のご馳走です。
東彼杵町のお茶の歴史は古く、室町時代にまでさかのぼるといいます。
江戸時代には大村藩主の奨励によって畑での栽培が盛んになり、現在の基礎が作られ、さらに幕末には、一帯で栽培されたお茶は、長崎の女性貿易商・大浦慶(おおうらけい 女性)がイギリス商人らとともに海外へ輸出し、その存在が知れ渡ったといいます。
長崎県一のお茶の産地・東彼杵町。「そのぎ茶」の特徴は、勾玉状の丸みを帯びた茶葉であること。
中国・明より伝来した釜炒り茶(かまいりちゃ)の製法を継承した、蒸製玉緑茶(むしせいたまりょくちゃ)と呼ばれる仕上げで、渋みを抑えたまろやかな味わいが特徴です。若い葉を丹精して仕上げているため急須の中で葉がゆっくり開くことにより、甘さがかもし出され、ふくよかな味わいと香りを楽しめます
本協議会の宿泊施設は旅館やホテルではなく、すべて農家“体験”民宿となります(長崎県営業許可取得済み)。農家の日常にあるさまざまな体験を通じて、生産者ファミリーとの交流をお楽しみください。
そのぎ茶農家の場合は、ごはんを一緒に食べながら、「美味しいお茶の淹れ方」などを体験することができます。また、朝夕の食事も体験となりますので、料理づくりや食器の上げ下げなどのお手伝いをお願いしております。
宿名の「俺の家=えんち」は地元の言葉から。人と話すのが好きで、集落でも面倒見のよいことで知られる久嗣さんは、本協議会の会長を務め、本町グリーン・ツーリズムの推進へ先頭に立ちます。バンドを組んでいた経験もあり、その歌声は町のイベントで披露するほど。明るいキャラクターの節子さんとのかけ合いも滞在中の楽しみです。宿の周辺は水田や畑が多く、これぞ日本の田舎といった風景。散策すると、心が癒されます。
中山茶園 ENCHI
TEL : 0957-46-0323
外国人旅行者にも臆することなく、そのぎ弁でコミュニケーション。気さくな性格で誰とでも仲良くなってしまう、そんな次作さんですが、町内のお茶関係者にはひと目置かれる存在。それでも、農林水産大臣賞や黄綬勲章を受賞したこと、自ら話すことはありません。英子さんは日本茶インストラクターの資格を持ち、併設する「茶飲み処 茶楽」で、そのぎ茶をPRしています。料理も得意な、頼りになる本協議会のお母さんです。
大山製茶園 CHARAKU
TEL : 0957-46-1349
URL : http://ooyamacha.ocnk.net/
標高約350mの高所で、四代続くお茶農家です。三代目となる和義さんは、無農薬栽培や和紅茶づくりなどにも熱心。産学連携のお茶プロジェクトには事業組合の代表として参画し、ビワ葉混合発酵茶「ワンダーリーフ」を開発しました。和義さんと洋子さんは、いつ訪ねても笑顔で迎えてくれます。宿は集落の行き止まり。携帯電話の電波は入りづらい場所ですが、いっそのことオフにして、のんびりするのもいいかもしれません。
そのぎ茶 深緑の里 大場製茶 SINRYOKU no SATO
TEL : 0957-46-1401
URL : http://www.sinryoku.com/
町内で一番美しい茶畑「タブの木」から、大山製茶園までのコースをお茶農家と一緒に歩きます。4月中旬~5月中旬の新茶シーズンは、お茶の味と色を深めるために茶畑に被覆資材をかぶせて、真っ黒い景観になります。その少し前の4月上旬ぐらいがおすすめです。
■ 時期:通年
■ 所要時間:30分~
■ 料金:1名500円~(10人から受け付け)
山間部にある「お茶飲み処 茶楽」にて、日本茶インストラクターや茶育指導士の資格を持つ大山英子さんが、そのぎ茶の美味しい淹れ方をレクチャーします。
■ 時期:通年
■ 所要時間:60分~
■ 料金:1名500円~(お菓子付き)
おなじみの八十八夜の頃に摘む一番茶をはじめ、二番茶、秋冬番茶など、東彼杵町では数回のお茶を摘む機会があります。摘んだ茶葉は、手もみして釜で炒る伝統の製法で「釜炒り茶」に仕上げて、その日に持ち帰りOK。民泊をされる方は、茶葉をじっくりと発酵させて和紅茶にすることもできます。
■ 時期:応相談
■ 所要時間:応相談
■ 料金:応相談
※ お茶摘みだけ体験して加工はおまかせ(製品は後日発送)なども可能です。 お気軽にご相談ください。
茶葉が製品になるまでの工程を順番にご説明します。
■ 時期:通年
■ 所要時間:10分~
■ 料金:無料 (民泊宿泊者)
生産農家だからできる、新鮮な茶葉をふんだんに使ったスイーツや天ぷら、ふりかけなどの作り方をレクチャーします。
■ 時期:通年
■ 所要時間:60分~
■ 料金:無料 (民泊宿泊者)
2014 年
東彼杵町中尾郷(ひがしそのぎちょう なかおごう)の茶農家が中心となり、都市農村交流を検討開始
2015年10月31日:
東そのぎグリーンティーリズム協議会 発足
2016年1月:
中尾郷にて民泊営業開始
2016年3月~
インサイド・ジャパン・ツアーズ(英)の訪日外国人観光客の受入開始
会長 : 中山久嗣 (なかやま ひさつぐ)
グリーン・ツーリズムの普及啓発と実践活動
農林漁業体験民宿の受入民家の養成
体験インストラクターの養成
会員の研修行事
会員の活動への支援
関係諸団体との交流
その他、目的を達成ために必要な事業
そのために、来訪者・民泊者には、一煎ずつ丁寧にお茶を淹れ、お茶の淹れ方、美味しい飲み方を教えます。
そのために、次世代にお茶づくりを伝え、この産業風景を守ります。そして来訪者・民泊者には、自分のとっておきビューポイントをこっそり教えます。
そのために、来訪者・民泊者には、過剰なサービスをせず、親戚をもてなすように「心の交流」を大切にします。
そのために、来訪者・民泊者には、地元で採れた米、野菜、山菜など季節の旬の食材でもてなします。もちろん、「茶葉」を使った家庭の自慢料理もお出しします。
そのために、来訪者・民泊者には、地元で採れた米、野菜、山菜など季節の旬の食材でもてなします。もちろん、「茶葉」を使った家庭の自慢料理もお出しします。
「茶道の心」が宿る東そのぎのおもてなし。
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皆さまからのお問い合わせ/お申込みを心からお待ちしております。
各種プログラムについてのお問い合せ、民泊受入可能日やご宿泊人数など、こちらのフォームからお問い合わせください。宿泊予定日の10日前までにご連絡いただければ幸いです。お申込み受付後、協議会よりお電話かメールにて詳細をご連絡させていただきます。
住所
〒859-3807
長崎県東彼杵郡東彼杵町彼杵宿郷437-1
東彼杵町歴史民俗資料館内
東彼杵町ふるさと交流センター
Mail : greentea.rhythm@gmail.com
TEL
0957-46-0900
担当
飯塚